
ZEON Clinic GINZA
クリーンさと先進性を持ったWebサイト基盤に、複数の接点で一貫したブランド体験を作る
銀座のメンズトータルクリニック「ZEON Clinic GINZA」にて、Webサイトおよび各種グラフィック制作を担当しました。
Webサイトを基盤に、来院前後の体験も含めた複数の接点において、役割に応じた表現を行いながら、ブランドの印象が途切れないよう設計しました。
My Role
情報設計、サイトデザイン、UIデザイン、グラフィックデザイン
The Team
プロダクトオーナー (1)、デザイナー(1)、フロントエンドエンジニア(1)
Period
2023/09 - 2024/10
Background / 背景・課題
医療美容クリニックのWebサイトにおいて、さまざまなクリニックがある中で信頼感と洗練された印象、そしてキャンペーンなどの情報とどのように両立させるかが課題でした。既存サイトは簡易的な構成に留まっており、サービスの内容やクリニックとしての印象が十分に伝わっていない状態でした。また、今後の施策追加や情報更新を見据えた拡張性にも課題があり、継続的に運用できる設計が求められていました。
Approach / 方針
Webサイトを基盤に、来院前後の体験も含めた複数の接点において、それぞれの役割に応じたツール設計とデザインを行いました。
また、クリニックとしてのクリーンな印象に加え、当時キャッシュレスのみでの運用であったことから、先進性も感じられるトーンを軸に設計しています。
ゼオンクリニックのメインカラーであるターコイズブルーを基調としながら、過度に装飾的にならないシンプルな表現をベースに、安心感と新しさのバランスを意識しました。
Solution / 取り組み
来院前(認知から検討)
・Webサイト制作
プロジェクトオーナーへのヒアリングと現行サイトやLPのgoogleアナリティクスによる分析から、ターゲットとなる男性ユーザーはまず施術内容や病院についてを調べてから、価格の確認をするという結果が出ていました。それに合わせて最初にクリニックや施術についての説明を置くことで理解してもらい価格コンテンツへ進むという内容に、TOPを含めたサイト全体の構成を再設計しました。

また、今後施術メニューが増えることを前提に、タブ切り替えや、サイトのデザインをテンプレート化することで、運用と拡張の両方に対応できる構造としています。

PCでは開閉式、SPではスクロール仕様とすることで、デバイスごとに適した閲覧体験になるよう設計しました。

・開院案内ポストカード制作
開院にあたり銀座エリアでのポスティングおよびクリニック内での配布を目的としたポストカードも制作しました。配布場所によって想定されるユーザー層が異なるため、男性を主なターゲットとしつつも、パートナーなど女性の目にも触れる可能性を考慮し、訴求の方向性を検討、男性らしさを強調した案と、フェミニンな要素を取り入れた案の2軸でデザインを作成し、比較検討を行いました。

最終的には、対象ユーザーの広がりを踏まえ、より受け入れられやすいバランスとして、フェミニンな要素を取り入れたデザインで展開しています。

・Facebook広告バナー
新規ユーザーへの認知と、WebサイトやLPへの遷移を目的としたFacebook広告およびストーリーズで配信する、脱毛や美容皮膚のトライアル・コースの告知バナーも制作しました。
通常のメニュー紹介ではWebサイトのトーンを踏襲し、クリニックとしての印象を保ちつつ、LP誘導時はL遷移先LPの色合いやトーンに合わせてビジュアルを調整しています。

一方で、SNS上では短時間で興味を持ってもらう必要があるため、キャンペーンや期間限定施策においては、季節感のある表現や、サウナなどトレンドを取り入れたコピー・ビジュアルを用いるなど、内容に応じて訴求を強めた表現へと切り替えました。また、信頼性を補強するために院長の顔出しを取り入れるなど、訴求内容に応じて見せ方を調整しています。
施術の魅力が端的に伝わることを前提に、目的に応じた見せ方を設計しています。

・Instagram投稿テンプレート作成
SNS投稿(画像投稿)の運用を効率化するため、Canva上で編集可能な投稿テンプレートも作成しました。
看護師が投稿を作成する運用であったため、誰でも迷わず作れるよう、表紙と本文の構成や、写真とテキストの配置をあらかじめ設計しています。
投稿ごとにトーンがばらつくことや、制作に時間がかかる点が課題となっていたため、基本となるフォーマットを整えることで、ブランドの印象を保ちながら継続的に運用できる状態としました。

来院時(体験)
カウンセリングツールや、ご来院時のチェックリストも作成しています。
どちらとも来院時の不安や疑問を軽減し、スムーズに施術内容を理解できるよう、デザインでは情報の整理と見せ方を重視しました。
カウンセリングツールでは、施術内容は表に落とし込み比較検討が可能なデザインにしたり、重要箇所は目立つデザインにすることでメリハリのあるデザインにしています。
また、チェックリストでは来院時に必要な情報を事前に整理できるようにし、当日の体験がスムーズに進むよう配慮しました。

来院後(拡張)
来院後に配られるお友達紹介カードやオンラインショップ案内カードでは、既存のトーンを踏襲しながら、手に取った際に違和感なくブランドの印象が持続するようにしています。また、紙媒体においてもWebと同様のトーンを維持することで、接点が変わっても印象が途切れないよう意識しました。

Outcome / 成果
Webサイトのリニューアル前後(半年間)でパフォーマンスを比較した結果、サイトへの訪問回数を示すセッション数は +83.65%、ユーザーが実際にページを閲覧や操作をした訪問数であるエンゲージメントのあったセッション数は +109.48%、その割合を示す平均エンゲージメント率は +107.44%と、いずれも改善が見られました。
特にエンゲージメント率の向上から、情報設計および導線の見直しにより、ユーザーが内容を理解しやすくなり、しっかりと閲覧される状態へと改善されたと考えています。
また、Webサイトを起点に各接点のトーンを整理したことで、SNSや紙媒体を含めた体験全体においても、ブランドの印象が途切れない状態につながりました。